パリ日本文化会館
2007年には開館十周年記念事業に明け暮れたパリ日本文化会館ですが、2008年は「日仏交流150周年」事業に力を入れてまいります。まず、昨年10月から開催されていた「黒田清輝から藤田嗣治まで~パリに学んだ洋画家たち~」展がその先陣を切り、日本では誰にも知られる洋画家の先駆者たちによる有名作品を扱った、この海外初の画期的な展覧会は、1月26日(土)まで続きました。同展は開館十周年記念事業の目玉として各方面から注目され、会期途中に交通機関のストライキや最寄駅の工事閉鎖による影響も受けたものの順調に観覧者を集め、最終的な入場者数は内覧会を含め13,477名に上りました。
一方、日仏交流150周年を記念する特別企画として、昨年秋にフランスの小さい子供たちを対象に、折紙、茶道、日本料理、日本語入門などの体験授業を行なうことで開始された「羽衣伝説」プロジェクトの本番とも言うべき、CG(コンピュター・グラフィック)融合ミュージカル「羽衣伝説」が、1月24日(木)から26日(土)まで3夜連続で上演されました。このミュージカルは、舞台の上で役者、立体セット、そして360インチのスクリーンに映し出されるCGアニメーションを巧みに組み合わせることにより、舞台芸術と最先端映像技術を融合させて新しい文化を生み出そうという試みで、子供たちから演劇関係者まで、フランス人の幅広い層に楽しんで頂き、大好評を得ました。